事例29外国語の問い合わせ対応に時間がかかっている方へ

ホテル・旅館のAI活用:多言語の問い合わせに翻訳と返信案を作り、館内案内も多言語で整える

ホテル・旅館に英語・中国語・韓国語などで届く問い合わせメールやチャットを、AIで日本語に訳して要点をまとめ、相手の言語で返信案を作る仕組みです。館内案内や周辺情報の多言語化にも使えます。料金や予約変更など約束になる内容はスタッフが確認します。

  • ChatGPT / Claude
  • DeepLなどの翻訳ツール
  • Gmail
  • Googleスプレッドシート / Googleドキュメント
対象
インバウンドのお客様が増え、外国語での対応に手が回らなくなってきたホテル・旅館
構築の目安
1日
難易度
初級

01こんな課題に

事例29

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02仕組みの全体像

外国語の問い合わせをAIに渡し、日本語訳・要点・種別と、相手の言語での返信案を作らせます。返信案には日本語訳を添えさせ、外国語が得意でないスタッフでも内容を確認できるようにします。よくある質問の回答や館内案内は、日本語の原稿をスプレッドシートやドキュメントで管理し、AIで多言語版の下書きを作ります。料金・予約変更・キャンセルなどの内容は、予約システムで事実を確認したスタッフが書き込みます。

Gmail外国語の問い合わせを受信し、専用ラベルで仕分ける
ChatGPT / Claude日本語訳・要点・種別と、相手の言語での返信案を作る
Googleスプレッドシート / Googleドキュメント宿の回答集を参照し、料金・予約の内容をスタッフが確認して書き込む
Gmailスタッフが日本語訳で内容を確認し、修正して送信する
ChatGPT / Claude館内案内の日本語原稿から多言語版の下書きを作る

03構築の手順

宿の回答集を日本語で作る

チェックイン・アウトの時間、駐車場、食事、温泉・大浴場の利用方法、周辺への行き方など、よく聞かれる内容を日本語でまとめます。AIはこの回答集をもとに返信案を作るため、最新の情報に保つことが大切です。

問い合わせを翻訳・要約する

外国語のメールやチャットの本文をAIに渡し、日本語訳と要点、種別(予約・料金・アクセス・設備・その他)を出させます。要点を先に読むことで、対応の優先順位を決めやすくなります。

相手の言語で返信案を作る

回答集と問い合わせ内容をもとに、相手の言語で返信案を作らせ、その日本語訳も添えさせます。料金・空室・予約変更・キャンセル料などは、AIに数字や可否を書かせず【スタッフ記入】と空けておくよう指示します。

スタッフが確認して送る

スタッフは日本語訳で内容を確認し、予約システムで確かめた料金や予約内容を書き込んでから送ります。言い回しに不安がある場合は、別の翻訳ツールで逆翻訳して意味が通じるかを確かめると安心です。

館内案内を多言語で整える

館内案内・注意事項・周辺マップの説明などの日本語原稿から、AIで英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語の下書きを作ります。掲示する前に、可能であればその言語が分かる人に確認してもらいます。

04そのまま使える指示文

外国語の問い合わせを翻訳し、返信案を作る指示文です。{{ }}の部分を自社の内容に置き換えて使ってください。

あなたは{{宿名}}のフロント担当です。以下の問い合わせを読み、次の形式で出力してください。

【日本語訳】問い合わせ全文の日本語訳
【要点】相手が求めていることを2〜3行で
【種別】予約 / 料金 / アクセス / 設備・サービス / その他 から1つ
【返信案】問い合わせと同じ言語で、丁寧であたたかみのある文面
【返信案の日本語訳】スタッフ確認用

# ルール
- 下の回答集にある情報だけを使い、分からないことは推測で答えない
- 料金・空室・予約変更の可否・キャンセル料は書かず、【スタッフ記入】と空けておく
- 回答集にない質問には「確認のうえご連絡します」と返す

# 回答集
{{宿の回答集}}

# 問い合わせ
{{問い合わせ本文}}

05人が確認するポイント

AIは下書きと整理を担当し、判断と最終確認は人が行う設計にしています。

  • 返信は、スタッフが日本語訳で内容を確認してから送る(自動送信にしない)
  • 料金・空室・予約変更・キャンセル料など約束になる内容は、予約システムで確認したスタッフが記入する
  • 館内案内の多言語版は、掲示・配布の前に可能な範囲でその言語が分かる人が確認する
  • 宿泊者の氏名や予約情報をAIに入力する場合は、AIサービスのデータの取り扱い(学習に使われない設定か)を確認する
  • 回答集の情報が古くなっていないか、料金改定や季節の変わり目に見直す

06効果の測り方

導入前に次の指標を1〜2週間記録しておくと、導入後の変化を比べられます。

指標測り方
外国語の問い合わせ1件あたりの対応時間受信から返信送信までの時間を記録
対応できるスタッフの人数外国語の問い合わせに返信したスタッフの人数を月ごとに記録
館内案内に関する質問の件数多言語の館内案内を整えた前後で、同じ質問の件数を記録

試算例:外国語の問い合わせが月120件あり、1件あたり20分かけている場合、月40時間かかっています。AIの翻訳と返信案を確認・修正する形にして1件8分にできれば月16時間になり、約24時間を削減できます。実際の効果は、問い合わせの言語や内容、確認にかける時間によって変わります。

本資料は、Curioが自社業務や支援の中で扱っている業務テーマをもとに、一般的な構成と手順をまとめたものです。各ツールの機能・料金は変更されることがあるため、導入時に最新の情報をご確認ください。

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株式会社Curio 代表取締役 平山真梨花
代表取締役 平山 真梨花がお話を伺いますヤフー株式会社で新規事業開発に携わり、2024年に株式会社Curioを設立。自社サービスの運営で得たAI活用の実践をもとにご提案します。
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