01こんな課題に
- やりたい集計はあるのに、どの関数を使えばよいか調べるのに時間がかかる
- システムから書き出したデータの表記ゆれや形式の違いを、毎月手で直している
- 月次レポートの数字はそろっても、報告の文章を書くのに時間がかかる
- 前任者が作った複雑な関数の意味が分からず、触るのが怖い
事例10
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02仕組みの全体像
販売管理や会計ソフトから書き出したデータをExcelやスプレッドシートに貼り、まずAIに整形のルールや必要な関数を作らせます。関数やピボットテーブルで集計した結果を確認したら、集計表をAIに渡して月次レポートの報告文を下書きさせます。数字の正しさの確認と、原因の判断・共有は担当者が行います。
販売管理・会計ソフトなど対象月のデータをCSVなどで書き出す
→ChatGPT / Claude整形の手順や、集計に使う関数を作成
→Excel / Googleスプレッドシート関数・ピボットテーブルで集計し、元データと合計を照合
→ChatGPT / Claude集計表をもとに月次レポートの文章を下書き
→担当者数字と内容を確認し、社内に共有
03構築の手順
元データを集計しやすい形にそろえる
「1行に1件」「見出しは1行だけ」「セルの結合をしない」「1つの列には同じ種類のデータだけ」という形にそろえます。この形になっていないと、関数もピボットテーブルも、AIへの説明もうまくいきません。毎月の書き出し方法を固定しておくと、後の作業を使い回せます。
関数をAIに書かせる
「Excel(Microsoft 365)かGoogleスプレッドシートか」「列の見出しと、それぞれの列に入っているデータの例」「どんな結果がほしいか」を伝えて関数を作らせます。前任者が作った関数を貼り付けて「何をしているか説明して」と頼むのも有効です。返ってきた関数は、まず数行のデータで手計算と結果が合うかを確かめます。
データの表記ゆれや形式の違いを整える
「株式会社」と「(株)」の違い、全角・半角の混在、文字列になっている日付などは、AIに整え方を聞くと、置換の手順や関数を提案してくれます。顧客名などをAIに渡す必要がある場合は、架空の例に置き換えて質問するか、社内ルールで認められた範囲で行います。
ピボットテーブルで月次の集計表を作る
担当者別・商品別・月別などの集計は、ピボットテーブルを使うと関数を組むより早く作れることがあります。作り方が分からない場合は、データの列名とほしい表の形をAIに伝えると、手順を教えてくれます。集計した合計が元データの合計と一致しているかを毎回確認します。
月次レポートの報告文を下書きさせる
完成した集計表(前月・前年同月との比較を含む)をAIに渡し、報告文の下書きを作らせます。AIが書く「増減の理由」は表から読み取れる範囲の推測にすぎないため、実際の背景は担当者が現場に確認して書き足します。
毎月の手順と指示文をテンプレートにする
書き出し→整形→集計→報告文という流れが固まったら、手順書と指示文をファイルの別シートなどにまとめておきます。翌月からは同じ手順を繰り返すだけになり、担当者が変わっても引き継ぎやすくなります。
04そのまま使える指示文
集計表から月次レポートの報告文を下書きする指示文です。{{ }}の部分を自社の内容に置き換えて使ってください。
あなたは中小企業の管理部門の担当者です。以下の月次集計表をもとに、社内向けの月次レポートの報告文を下書きしてください。
【対象月】{{例:2026年9月}}
【読み手】{{例:社長・部門長}}
【特に伝えたい観点】{{例:商品別の売上と粗利の変化}}
出力形式:
1. 今月のポイント(3行以内)
2. 前月・前年同月と比べて大きく変わった項目(表の数字をそのまま引用)
3. 担当者が背景を確認すべき点(「〜の理由を確認」の形で)
注意:
- 表にない数字は書かず、計算した値には計算方法を添えてください
- 増減の理由は推測であることが分かるように書き、断定しないでください
---
集計表:
{{集計表を貼り付け}}
05人が確認するポイント
AIは下書きと整理を担当し、判断と最終確認は人が行う設計にしています。
- AIが作った関数は、数行のデータで手計算と結果が一致するか確かめてから全体に使う
- 集計結果の合計が元データの合計と一致しているかを毎月確認する
- 報告文の「増減の理由」はAIの推測として扱い、担当者が事実を確認してから共有する
- 顧客名・取引金額などをAIに渡す場合は、利用するAIサービスのデータの取り扱いと社内ルールを確認し、不要な情報は伏せる
- 税務・会計上の判断が必要な数字の扱いは、AIの回答で決めず、税理士などの専門家に確認する
06効果の測り方
導入前に次の指標を1〜2週間記録しておくと、導入後の変化を比べられます。
| 指標 | 測り方 |
|---|
| 月次レポートの作成時間 | データの書き出しからレポート共有までの時間を毎月記録 |
| 締めからレポート共有までの日数 | 月末または締め日から、レポートを共有した日までの営業日数を記録 |
| 集計の修正・差し戻しの回数 | 共有後に数字の誤りで修正した回数を記録 |
試算例:毎月の集計に5時間、報告文の作成に2時間、関数やエラーを調べる時間に1時間、合計8時間かけている場合、関数づくりと整形、報告文の下書きをAIに手伝わせて合計4時間にできれば、月約4時間、年間で約48時間を削減できます。実際の効果は、データの量や形式、レポートに求められる内容によって変わります。
本資料は、Curioが自社業務や支援の中で扱っている業務テーマをもとに、一般的な構成と手順をまとめたものです。各ツールの機能・料金は変更されることがあるため、導入時に最新の情報をご確認ください。