01こんな課題に
- 現場作業のあと、事務所に戻ってから日報を書くため帰りが遅くなる
- 現場写真がスマホの中にたまり、どの日のどの作業か分からなくなる
- 工程の遅れが日報の文章に埋もれ、気づくのが遅れる
- 元請けへの報告書を日報から手で書き写している
事例25
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02仕組みの全体像
現場責任者がスマホから、Googleフォームなどのフォームに現場名・日付・写真を登録し、作業内容は音声入力で話して記録します。登録された内容をAIに渡し、決まった様式の日報に整えさせ、工程表の予定と比べた遅れや、翌日の段取りの確認事項を挙げさせます。写真は現場・日付・工種ごとのフォルダに整理します。週の終わりには1週間分の日報をもとに、元請けへの報告書の下書きを作ります。安全に関わる判断や、元請けへ提出する内容の確定は人が行います。
スマホの音声入力現場で作業内容・進捗・気づいたことを話して記録する
→Googleフォーム現場名・日付・写真と音声入力のテキストを登録する
→ChatGPT / Claude日報の様式に整え、工程の遅れと翌日の確認事項を挙げる
→Googleドライブ現場写真を現場・日付・工種ごとのフォルダに整理する
→Googleスプレッドシート工程表に進捗を記録し、遅れのある作業を一覧にする
→ChatGPT / Claude1週間分の日報から元請けへの報告書の下書きを作り、現場責任者が確認する
03構築の手順
日報の様式と入力項目を決める
今使っている日報の項目(天候、作業員数、作業内容、進捗、使用した資材・機械、気づいた点、翌日の予定など)を洗い出し、AIに出力させる様式として固定します。元請けから指定された様式がある場合は、それに合わせます。
スマホから登録できるフォームを作る
Googleフォームなどで「現場名(選択式)」「日付」「写真」「作業内容(自由記述)」の入力フォームを作ります。作業内容の欄はスマホの音声入力で話して入れる運用にすると、手袋を外す時間も短く済みます。写真には工種や撮影場所を一言添えてもらうと、後の整理が楽になります。
AIで日報の形に整える
フォームの回答を下の指示文と一緒にAIに渡し、決まった様式の日報に整えさせます。音声入力の言い間違いや現場の言い回しはAIが補うこともありますが、意味が取れない部分は推測させずに「要確認」と残させます。連携ツール(ZapierやMakeなど)を使えば、登録から下書き作成までを自動でつなぐこともできます。
写真の整理と工程の遅れの把握
写真はGoogleドライブで「現場名/日付/工種」のフォルダに保存します。日報の進捗をGoogleスプレッドシートの工程表に記録し、予定より遅れている作業をAIに一覧にさせます。遅れの理由(天候、資材の搬入、人員など)もあわせて記録しておくと、元請けとの打ち合わせで説明しやすくなります。
元請けへの報告書の下書きを作る
週の終わりに1週間分の日報と工程表をAIに渡し、元請けへの報告書の下書きを作らせます。進捗、遅れとその対応、来週の予定、相談したい事項の順でまとめさせると読みやすくなります。提出前に現場責任者が内容と写真を確認し、数字や表現を整えます。
安全に関わる記録は人が判断する
ヒヤリハットや危険箇所に関する記述は、AIが日報に整える際に削ったり弱めたりしないよう、原文のまま残させます。安全対策の要否や作業の中止・再開などの判断は、現場責任者や安全管理の担当者が行います。
04そのまま使える指示文
音声入力のメモから建設現場の日報を作る指示文です。{{ }}の部分を自社の内容に置き換えて使ってください。
あなたは建設現場の日報作成を手伝うアシスタントです。以下の音声入力のメモと登録内容をもとに、日報を作成してください。
# ルール
- メモに書かれた内容だけを使い、推測で作業内容や数量を補わない
- 意味が取れない部分や数字があいまいな部分は「要確認」と書く
- 安全に関する記述(ヒヤリハット、危険箇所、不具合など)は省略せず、そのまま【安全に関する記録】に書く
- 安全対策の要否や作業の可否は判断しない
# 出力形式
【現場名】【日付】【天候】【作業員数】
【本日の作業内容】工種ごとに箇条書き
【進捗】工程表の予定との比較(予定どおり / 遅れ / 前倒し)と、遅れの場合はその理由
【使用した資材・機械】
【安全に関する記録】
【翌日の予定と確認事項】
【要確認】
---
現場名:{{現場名}}
日付:{{日付}}
天候:{{天候}}
作業員数:{{作業員数}}
工程表の本日の予定:{{本日の予定}}
音声入力のメモ:
{{音声入力のメモ}}
05人が確認するポイント
AIは下書きと整理を担当し、判断と最終確認は人が行う設計にしています。
- 安全対策の要否や作業の中止・再開など、安全に関わる判断は現場責任者や安全管理の担当者が行う
- ヒヤリハットや危険箇所の記述が、AIの整形で削られたり表現が弱められたりしていないか確認する
- 元請けへの報告書は、進捗の数字・写真・表現を現場責任者が確認してから提出する
- 音声入力の誤変換や「要確認」の部分を、その日のうちに入力者が見直す
- 現場写真や図面に関する元請け・施主との取り決め(撮影・共有の範囲)と、AIサービスのデータの取り扱いを確認する
06効果の測り方
導入前に次の指標を1〜2週間記録しておくと、導入後の変化を比べられます。
| 指標 | 測り方 |
|---|
| 日報1件あたりの作成時間 | 現場責任者が日報の作成にかかった時間を記録 |
| 工程の遅れに気づくまでの日数 | 工程表で遅れが記録された日と、対応を始めた日の差を確認 |
| 元請けへの報告書の作成時間 | 週次報告の作成にかかった時間を記録 |
試算例:現場責任者3人が、それぞれ月22日の日報に1件30分かけている場合、合計で月33時間かかっています。音声入力とAIの下書きを確認する形にして1件10分にできれば、合計で月11時間になり、約22時間を削減できます。実際の効果は、現場の数や日報の様式、音声入力の使いやすさによって変わります。
本資料は、Curioが自社業務や支援の中で扱っている業務テーマをもとに、一般的な構成と手順をまとめたものです。各ツールの機能・料金は変更されることがあるため、導入時に最新の情報をご確認ください。