事例24介護記録の入力に毎日時間をとられている方へ

介護のAI活用:音声入力のメモから介護記録・申し送り・家族への連絡文を下書きする

介護施設で、職員が音声入力や走り書きで残したメモをAIが整え、介護記録・申し送り・ご家族への連絡文の下書きを作る仕組みです。記録の正確さの確認と、体調に関する判断は職員や看護職が行います。介護 AI 活用のうち、記録業務の負担を軽くすることに絞った使い方です。

  • スマートフォンの音声入力
  • ChatGPT / Claude
  • Googleスプレッドシート
  • 介護記録ソフト
対象
記録や申し送りの作成に時間がかかっている介護施設・デイサービス・訪問介護事業所
構築の目安
1〜2日
難易度
初級

01こんな課題に

事例24

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02仕組みの全体像

職員はケアの合間に、スマートフォンの音声入力で「何時に・誰に・何をして・どうだったか」を短く残します。勤務の区切りで、そのメモをAIに渡して施設の記録様式に沿った文章に整え、申し送りの要点を抜き出させます。整えた下書きは職員が事実と照らして修正し、介護記録ソフトに登録します。ご家族への連絡文も下書きまでをAIが作り、内容は職員・責任者が確認してから送ります。

スマートフォンの音声入力ケアの合間に、時刻・利用者・内容・様子を短く話して残す
ChatGPT / Claudeメモを施設の記録様式に沿った文章と申し送りの要点に整える
介護記録ソフト職員が下書きを事実と照らして修正し、記録として登録する
Googleスプレッドシート申し送り事項を一覧にし、次の勤務者が確認する
ChatGPT / Claudeご家族への連絡文の下書きを作り、責任者が確認して送る

03構築の手順

記録の様式と言葉づかいを決める

施設で使っている記録の項目(バイタル・食事・排せつ・入浴・様子など)と、よく使う表現の例をまとめます。これをAIへの指示に含めると、職員ごとのばらつきが少ない下書きになります。

音声メモの残し方をそろえる

「時刻・利用者(イニシャルや居室番号)・したこと・様子」の順で話す、と決めておきます。氏名をそのまま話さず記号で残す運用にすると、AIに渡す個人情報を減らせます。

メモを記録の下書きに整える

勤務の区切りでメモをまとめてAIに渡し、記録様式に沿った文章に整えさせます。AIには「メモにないことは書かない」「推測で補わない」と指示し、聞き取れなかった箇所は【要確認】と残させます。

申し送りの要点を一覧にする

整えた記録から、次の勤務者に伝えるべき点(いつもと違った様子、ご家族からの伝言など)をAIに抜き出させ、スプレッドシートの申し送り一覧に貼ります。体調の変化について対応を決めるのは看護職や責任者であり、AIの一覧は伝達の漏れを防ぐための補助として使います。

ご家族への連絡文を下書きする

日々の様子のお知らせや行事の案内などを、記録の内容をもとにAIで下書きします。体調や医療に関わる内容は、AIの文面をそのまま使わず、責任者や看護職が確認・追記してから送ります。

個人情報の取り扱いを確認する

利用者の情報は要配慮個人情報を含むことがあるため、AIサービスの利用規約やデータの取り扱い(学習に使われない設定か)を事前に確認します。どこまでの情報をAIに入力してよいかを施設のルールとして文書にし、必要に応じて専門家にも相談します。

04そのまま使える指示文

音声メモを介護記録の下書きに整える指示文です。{{ }}の部分を自社の内容に置き換えて使ってください。

あなたは介護施設の記録作成を手伝うアシスタントです。以下は職員が音声入力で残したメモです。施設の記録様式に沿って、記録の下書きを作ってください。

# ルール
- メモに書かれている事実だけを使い、推測で補わない
- 意味が分からない箇所、聞き取りの誤りと思われる箇所は【要確認】と書いて残す
- 体調について診断や評価をしない(「〜の可能性」なども書かない)
- 利用者は{{利用者の記号}}のまま記載する
- 最後に「申し送りの要点」を箇条書きで3点以内にまとめる

# 記録様式
{{記録の項目(例:時刻/項目/内容/様子)}}

# 音声メモ
{{音声メモの本文}}

05人が確認するポイント

AIは下書きと整理を担当し、判断と最終確認は人が行う設計にしています。

  • 記録の下書きは、ケアをした職員が事実と合っているかを確認してから登録する
  • 体調の変化や医療的な判断はAIに任せず、看護職・責任者が判断する
  • 【要確認】と残った箇所は、記憶やほかの記録と照らして職員が埋める
  • ご家族への連絡文は、責任者が内容を確認してから送る
  • AIに入力する情報の範囲と、AIサービスのデータの取り扱いを事前に確認し、施設のルールとして共有する

06効果の測り方

導入前に次の指標を1〜2週間記録しておくと、導入後の変化を比べられます。

指標測り方
1日の記録作成にかかる時間職員が勤務ごとに記録作成の時間を記録
勤務後に残った記録の件数勤務終了時点で未登録の記録件数
下書きの修正量そのまま使えた / 一部修正 / 書き直し の3段階で記録

試算例:職員10人が1勤務あたり記録・申し送りに40分かけ、月20勤務している場合、月約133時間かかっています。音声メモとAIの下書きを確認する形にして1勤務25分にできれば月約83時間になり、約50時間を削減できます。実際の効果は、記録の様式や利用者数、確認にかける時間によって変わります。

本資料は、Curioが自社業務や支援の中で扱っている業務テーマをもとに、一般的な構成と手順をまとめたものです。各ツールの機能・料金は変更されることがあるため、導入時に最新の情報をご確認ください。

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株式会社Curio 代表取締役 平山真梨花
代表取締役 平山 真梨花がお話を伺いますヤフー株式会社で新規事業開発に携わり、2024年に株式会社Curioを設立。自社サービスの運営で得たAI活用の実践をもとにご提案します。
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