01こんな課題に
- ケアの合間に記録を書く時間がとれず、勤務後にまとめて入力している
- 職員によって記録の書き方や詳しさにばらつきがある
- 申し送りで伝えるべき要点が漏れたり、口頭だけで終わったりする
- ご家族への連絡文を書くのに、言葉選びで時間がかかる
事例24
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02仕組みの全体像
職員はケアの合間に、スマートフォンの音声入力で「何時に・誰に・何をして・どうだったか」を短く残します。勤務の区切りで、そのメモをAIに渡して施設の記録様式に沿った文章に整え、申し送りの要点を抜き出させます。整えた下書きは職員が事実と照らして修正し、介護記録ソフトに登録します。ご家族への連絡文も下書きまでをAIが作り、内容は職員・責任者が確認してから送ります。
スマートフォンの音声入力ケアの合間に、時刻・利用者・内容・様子を短く話して残す
→ChatGPT / Claudeメモを施設の記録様式に沿った文章と申し送りの要点に整える
→介護記録ソフト職員が下書きを事実と照らして修正し、記録として登録する
→Googleスプレッドシート申し送り事項を一覧にし、次の勤務者が確認する
→ChatGPT / Claudeご家族への連絡文の下書きを作り、責任者が確認して送る
03構築の手順
記録の様式と言葉づかいを決める
施設で使っている記録の項目(バイタル・食事・排せつ・入浴・様子など)と、よく使う表現の例をまとめます。これをAIへの指示に含めると、職員ごとのばらつきが少ない下書きになります。
音声メモの残し方をそろえる
「時刻・利用者(イニシャルや居室番号)・したこと・様子」の順で話す、と決めておきます。氏名をそのまま話さず記号で残す運用にすると、AIに渡す個人情報を減らせます。
メモを記録の下書きに整える
勤務の区切りでメモをまとめてAIに渡し、記録様式に沿った文章に整えさせます。AIには「メモにないことは書かない」「推測で補わない」と指示し、聞き取れなかった箇所は【要確認】と残させます。
申し送りの要点を一覧にする
整えた記録から、次の勤務者に伝えるべき点(いつもと違った様子、ご家族からの伝言など)をAIに抜き出させ、スプレッドシートの申し送り一覧に貼ります。体調の変化について対応を決めるのは看護職や責任者であり、AIの一覧は伝達の漏れを防ぐための補助として使います。
ご家族への連絡文を下書きする
日々の様子のお知らせや行事の案内などを、記録の内容をもとにAIで下書きします。体調や医療に関わる内容は、AIの文面をそのまま使わず、責任者や看護職が確認・追記してから送ります。
個人情報の取り扱いを確認する
利用者の情報は要配慮個人情報を含むことがあるため、AIサービスの利用規約やデータの取り扱い(学習に使われない設定か)を事前に確認します。どこまでの情報をAIに入力してよいかを施設のルールとして文書にし、必要に応じて専門家にも相談します。
04そのまま使える指示文
音声メモを介護記録の下書きに整える指示文です。{{ }}の部分を自社の内容に置き換えて使ってください。
あなたは介護施設の記録作成を手伝うアシスタントです。以下は職員が音声入力で残したメモです。施設の記録様式に沿って、記録の下書きを作ってください。
# ルール
- メモに書かれている事実だけを使い、推測で補わない
- 意味が分からない箇所、聞き取りの誤りと思われる箇所は【要確認】と書いて残す
- 体調について診断や評価をしない(「〜の可能性」なども書かない)
- 利用者は{{利用者の記号}}のまま記載する
- 最後に「申し送りの要点」を箇条書きで3点以内にまとめる
# 記録様式
{{記録の項目(例:時刻/項目/内容/様子)}}
# 音声メモ
{{音声メモの本文}}
05人が確認するポイント
AIは下書きと整理を担当し、判断と最終確認は人が行う設計にしています。
- 記録の下書きは、ケアをした職員が事実と合っているかを確認してから登録する
- 体調の変化や医療的な判断はAIに任せず、看護職・責任者が判断する
- 【要確認】と残った箇所は、記憶やほかの記録と照らして職員が埋める
- ご家族への連絡文は、責任者が内容を確認してから送る
- AIに入力する情報の範囲と、AIサービスのデータの取り扱いを事前に確認し、施設のルールとして共有する
06効果の測り方
導入前に次の指標を1〜2週間記録しておくと、導入後の変化を比べられます。
| 指標 | 測り方 |
|---|
| 1日の記録作成にかかる時間 | 職員が勤務ごとに記録作成の時間を記録 |
| 勤務後に残った記録の件数 | 勤務終了時点で未登録の記録件数 |
| 下書きの修正量 | そのまま使えた / 一部修正 / 書き直し の3段階で記録 |
試算例:職員10人が1勤務あたり記録・申し送りに40分かけ、月20勤務している場合、月約133時間かかっています。音声メモとAIの下書きを確認する形にして1勤務25分にできれば月約83時間になり、約50時間を削減できます。実際の効果は、記録の様式や利用者数、確認にかける時間によって変わります。
本資料は、Curioが自社業務や支援の中で扱っている業務テーマをもとに、一般的な構成と手順をまとめたものです。各ツールの機能・料金は変更されることがあるため、導入時に最新の情報をご確認ください。