01こんな課題に
- 評価期間の後半の出来事ばかり印象に残り、期初の行動を思い出せない
- 部下が多く、評価コメントを一人ずつ書くのに時間がかかる
- フィードバックの言い方に迷い、伝わりにくい表現になってしまう
- 上司によってコメントの書き方や具体性にばらつきがある
事例15
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02仕組みの全体像
評価期間中の1on1メモや日報、目標シートを部下ごとに集め、AIに渡して評価項目ごとに「具体的な行動・成果の事実」を時系列で整理させます。上司はその一覧を見ながら自分で評価を決め、決めた評価の内容をもとにAIに評価コメントやフィードバック文の下書きを作らせます。最終的な文面は上司が修正し、評価者間で確認してから本人に伝えます。
Notion / Googleドキュメント1on1メモ・日報・目標シートを部下ごとに集める
→ChatGPT / Claude評価項目ごとに行動・成果の事実を時系列で整理する
→Googleスプレッドシート上司が事実一覧を見て自分で評価を決め、評価シートに記入する
→ChatGPT / Claude上司が決めた評価をもとに、評価コメントとフィードバック文の下書きを作る
→Notion / Googleドキュメント上司が文面を修正し、評価者間の確認を経て面談で伝える
03構築の手順
日々の記録の残し方をそろえる
評価の材料は日々の記録です。1on1メモは「話したこと」「本人の取り組み」「次にやること」の3項目、日報は「やったこと」「結果」「気づき」といった形で、書く項目をそろえておきます。記録の形式がそろっているほど、AIの整理も安定します。
閲覧権限を先に決める
評価に関わる記録は、本人・直属の上司・人事など、見てよい人を限定します。NotionやGoogleドライブの共有設定で部下ごとのページやフォルダの権限を分け、AIに渡すデータも評価に必要な範囲にとどめます。
AIで事実を評価項目ごとに整理する
部下1人分の記録を下の指示文とともにAIに渡し、評価項目ごとに「いつ・何をして・どうなったか」を整理させます。評価や印象ではなく、記録に書かれた事実だけを並べるよう指示するのがポイントです。記録が少ない期間や項目は「記録なし」と表示させ、聞き取りが必要な部分を洗い出します。
評価は上司が自分で決める
整理された事実一覧を読み、評価基準に照らして上司が自分で評価を決めます。直近の出来事だけで判断していないか、目立つ成果の陰にある地道な行動を見落としていないかを、事実一覧で確かめます。必要に応じて本人に自己評価や補足を聞きます。
評価コメントとフィードバック文の下書きを作る
上司が決めた評価と理由をAIに伝え、評価コメントと面談で伝えるフィードバック文の下書きを作らせます。「よかった点」「次の期待」を具体的な行動に結びつけて書かせると、本人に伝わりやすくなります。文面は上司が自分の言葉に直してから使います。
評価者間で偏りを確認する
評価コメントがそろったら、評価者同士や人事で、表現の強さや評価の付け方に偏りがないかを確認します。性別や年齢、雇用形態などで書き方に差が出ていないか、という観点でも見直します。
04そのまま使える指示文
評価期間の記録から行動・成果の事実を整理する指示文です。{{ }}の部分を自社の内容に置き換えて使ってください。
あなたは人事評価の準備を手伝うアシスタントです。以下は、ある社員の評価期間中の1on1メモ・日報・目標シートです。評価項目ごとに、記録に書かれた行動と成果の事実を整理してください。
# ルール
- 評価(S/A/Bなど)や点数、良し悪しの判断はしない
- 記録に書かれている事実だけを使い、推測や性格の決めつけをしない
- 「いつ・何をして・どうなったか」の形で、日付順に並べる
- 健康・家庭の事情など評価に関係のない個人的な情報は含めない
- 記録が見つからない項目は「記録なし」と書く
# 評価項目
{{評価項目(例:目標達成 / 業務の質 / 協働・チームへの貢献 / 改善・挑戦)}}
# 出力形式
【項目名】
・{{日付}}:(行動)→(結果)
最後に【上司が本人に確認したほうがよい点】を3つまで挙げてください。
---
評価期間:{{評価期間}}
記録:
{{1on1メモ・日報・目標シート}}
05人が確認するポイント
AIは下書きと整理を担当し、判断と最終確認は人が行う設計にしています。
- 評価・等級・点数はAIに決めさせず、上司が評価基準に照らして判断する
- AIが整理した事実が元の記録と合っているか、重要な点は原文で確かめる
- 性別・年齢・雇用形態などによって表現や評価に偏りが出ていないか、評価者間で確認する
- 評価に関わる記録とAIへの入力データの閲覧権限を限定し、AIサービスのデータの取り扱い(学習に使われない設定か)を確認する
- フィードバック文は上司が自分の言葉に直し、面談では本人の話も聞いてから伝える
06効果の測り方
導入前に次の指標を1〜2週間記録しておくと、導入後の変化を比べられます。
| 指標 | 測り方 |
|---|
| 部下1人あたりの評価コメント作成時間 | 評価シートの記入開始から完了までの時間を上司が記録 |
| 評価コメントの具体性 | コメントに具体的な行動や出来事が書かれているかを人事が確認 |
| フィードバックの納得感 | 面談後に本人へ簡単なアンケート(納得できた / 一部 / できなかった)を実施 |
試算例:管理職5人がそれぞれ部下6人分の評価コメントを、1人あたり60分かけて書いている場合、1回の評価で合計30時間かかっています。AIで事実を整理し、下書きを修正する形にして1人あたり30分にできれば合計約15時間になり、約15時間を削減できます。実際の効果は、日々の記録の量や評価制度の内容によって変わります。
本資料は、Curioが自社業務や支援の中で扱っている業務テーマをもとに、一般的な構成と手順をまとめたものです。各ツールの機能・料金は変更されることがあるため、導入時に最新の情報をご確認ください。