事例22新規事業の検討を少人数で進めている方へ

Web検索できるAIで市場調査と競合整理を進め、事業計画書のたたき台を作る

新規事業の検討で時間がかかる市場調査・競合整理・顧客仮説づくり・事業計画書の作成を、Web検索機能を持つAIと分担して進める方法です。AIが情報を集めて整理し、人は出典の確認と数字の根拠の検証、事業としての判断に集中します。限られた人数でも、検討のスピードと抜け漏れの少なさを両立しやすくなります。

  • Web検索機能を持つAI(ChatGPT / Claude / Perplexity など)
  • Googleドキュメント
  • Googleスプレッドシート
対象
新規事業や新サービスの立ち上げを検討している中小企業の経営者・企画担当者
構築の目安
1〜2週間(調査から計画書のたたき台まで)
難易度
中級

01こんな課題に

事例22

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02仕組みの全体像

まず事業アイデアと調べたいことを短く言語化し、Web検索機能を持つAIに市場の動向・関連する公的統計や業界団体の資料・競合サービスを出典URL付きで集めさせます。担当者は出典を開いて内容と数字を確認し、確認できた情報だけをスプレッドシートの競合比較表や調査メモに残します。そのうえで想定顧客の悩みや購買の流れの仮説をAIと一緒に整理し、顧客インタビューで確かめる質問も作ります。最後に、確認済みの情報をもとに事業計画書の章立てとたたき台をAIに作らせ、売上・費用の前提となる数字は人が根拠を確かめて記入します。

Googleドキュメント事業アイデア・想定顧客・調べたいことを1枚にまとめる
Web検索機能を持つAI(ChatGPT / Claude / Perplexity など)市場動向・統計・競合サービスを出典URL付きで集める
Googleスプレッドシート人が出典を確認し、確認済みの情報で競合比較表を作る
Web検索機能を持つAI(ChatGPT / Claude / Perplexity など)顧客の悩みの仮説とインタビューの質問案を作る
Googleドキュメント事業計画書のたたき台を作り、数字の前提を人が検証して記入する

03構築の手順

事業アイデアと調べたいことを言語化する

「誰の」「どんな悩みを」「どう解決するか」と、調べたいこと(市場の大きさ、競合、顧客の困りごと、規制の有無など)をGoogleドキュメント1枚に書き出します。ここがあいまいだとAIの調査も広がりすぎるため、最初に範囲を絞ることが大切です。

Web検索できるAIで情報を集める

下の指示文を使い、市場動向・公的統計・業界団体の資料・競合サービスを出典URL付きで集めさせます。「出典のない情報は書かない」「推計の場合は推計と明記する」と指示しておきます。テーマごとに会話を分けると、情報が混ざりにくくなります。

出典を人が開いて確認する

AIが示した出典URLを実際に開き、その数字や記述が本当に書かれているか、いつの情報か、誰が出しているかを確認します。AIは存在しない資料や数字をもっともらしく示すことがあるため、この確認は省略できません。確認できた情報だけをスプレッドシートの調査メモに残します。

競合比較表と顧客仮説を作る

確認済みの情報をもとに、競合サービスの対象顧客・提供内容・価格帯(公開されている範囲)・強みを比較表にします。あわせてAIと対話しながら、想定顧客の悩み・今の代替手段・お金を払う理由の仮説を整理し、それを確かめるためのインタビュー質問を作ります。仮説は実際の顧客への聞き取りで確かめます。

事業計画書のたたき台を作る

調査メモ・比較表・インタビュー結果をAIに渡し、「事業概要」「市場と顧客」「競合と差別化」「提供内容と価格」「収支計画の前提」「リスクと対策」などの章立てでたたき台を作らせます。売上見込みや費用などの数字は空欄か「要確認」とさせ、人が根拠を確かめて記入します。

規制や数字を専門家と確認する

許認可や業法、個人情報の取り扱いなど法規制に関わる可能性がある点は、AIの説明は一般論として扱い、弁護士や行政書士などの専門家に確認します。資金調達や補助金の申請に使う場合は、税理士や金融機関などにも数字の妥当性を見てもらうと安心です。

04そのまま使える指示文

出典付きで市場と競合を調べる指示文です。{{ }}の部分を自社の内容に置き換えて使ってください。

あなたは新規事業の調査を支援するリサーチャーです。次の事業アイデアについて、Web検索を使って調べ、結果を整理してください。

【事業アイデア】{{誰の、どんな悩みを、どう解決するか}}
【対象地域】{{例:日本国内/〇〇県}}
【調べたいこと】
1. 市場の動向(関連する公的統計・業界団体の資料・調査レポートなど)
2. 主な競合サービス5〜10社(対象顧客・提供内容・公開されている価格帯・特徴)
3. 想定顧客が抱えていそうな悩みや不満(公開されている記事・資料から読み取れる範囲)
4. 関係しそうな法律・規制の論点(一般論として)

【ルール】
・すべての情報に出典URLと、分かる範囲で公開日を付ける
・出典を示せない情報は書かない。推計や推測の場合は「推計」「推測」と明記する
・数字は出典に書かれているとおりに引用し、自分で計算した場合は計算方法を書く
・法律・規制は一般論にとどめ、「専門家への確認が必要」と添える
・最後に、この調査で分からなかったこと・追加で調べるべきことを挙げる

05人が確認するポイント

AIは下書きと整理を担当し、判断と最終確認は人が行う設計にしています。

  • AIが示した出典URLはすべて人が開き、内容・数字・公開日が合っているか確認する
  • 事業計画書の売上・費用・市場規模などの数字は、根拠を人が確かめてから記入する
  • 顧客の悩みはAIの仮説として扱い、実際の顧客への聞き取りで確かめる
  • 法規制や許認可に関わる点は、弁護士・行政書士などの専門家に確認する
  • 未公開の事業アイデアや取引先の情報など機密性の高い内容を入力する前に、AIサービスのデータの取り扱いを確認する

06効果の測り方

導入前に次の指標を1〜2週間記録しておくと、導入後の変化を比べられます。

指標測り方
調査から計画書のたたき台までの日数検討開始日とたたき台の完成日を記録して比較
出典確認で誤りが見つかった情報の割合確認した出典のうち、内容が一致しなかった・存在しなかった件数を記録
顧客仮説の検証件数インタビューで確かめた仮説の数と、合っていた・外れたの結果を記録

試算例:1つの新規事業テーマの市場調査・競合整理・計画書のたたき台づくりに40時間かかっている場合、情報収集と整理・下書きをAIに任せ、人は出典確認・数字の検証・判断に集中して15時間にできれば、約25時間を削減できます。実際の効果は、テーマの新しさや公開情報の多さ、確認にかかる時間によって変わります。

本資料は、Curioが自社業務や支援の中で扱っている業務テーマをもとに、一般的な構成と手順をまとめたものです。各ツールの機能・料金は変更されることがあるため、導入時に最新の情報をご確認ください。

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株式会社Curio 代表取締役 平山真梨花
代表取締役 平山 真梨花がお話を伺いますヤフー株式会社で新規事業開発に携わり、2024年に株式会社Curioを設立。自社サービスの運営で得たAI活用の実践をもとにご提案します。
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