01こんな課題に
- 紙やスマホ写真の領収書を見ながら、日付や金額を手で入力している
- 勘定科目の判断が担当者によってばらつき、後から修正が発生する
- 交通費の上限や接待交際費のルールなど、規程に合わない申請を見落としてしまう
- 差し戻しの理由を毎回文章にするのが手間で、言い方にも気をつかう
事例07
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02仕組みの全体像
社員が経費精算サービスや会計ソフトに領収書の画像をアップロードし、読み取り機能(またはAI-OCRサービス)で日付・金額・支払先・但し書きをテキストにします。読み取った内容と社内の経費規程、過去の仕訳ルールをAIに渡し、勘定科目の候補と、規程に合わない可能性のある点を挙げさせます。経理担当者はその結果を見て確認し、差し戻す場合はAIが作ったコメントの下書きを修正して送ります。勘定科目の確定や承認は人が行います。
会計ソフト・経費精算サービス(freee、マネーフォワード クラウドなど)社員が領収書の画像をアップロードし、読み取り機能で項目をテキスト化する
→Googleスプレッドシート経費規程と勘定科目のルールを一覧にしておく
→ChatGPT / Claude勘定科目の候補付けと規程に合わない点のチェック、差し戻しコメントの下書きを作る
→Slack要確認の申請だけを経理担当に通知する
→会計ソフト・経費精算サービス(freee、マネーフォワード クラウドなど)経理担当が内容を確認し、承認または差し戻しを行う
03構築の手順
経費規程と勘定科目のルールを一覧にする
Googleスプレッドシートに「経費の種類」「上限金額」「必要な添付・記載(参加者名など)」「よく使う勘定科目」を一覧にします。自社でよく出る経費から順に、20〜30行程度でまとめると始めやすくなります。この一覧がAIのチェックの基準になります。
読み取りの仕組みを決める
会計ソフトや経費精算サービスには、領収書の画像から日付や金額を読み取る機能があるものがあります。すでに使っているサービスの機能を確認し、足りない場合はAI-OCRサービスを組み合わせます。対応する書類の種類や精度、料金はサービスやプランによって異なるため、事前に試してから決めます。
AIに勘定科目の候補と規程チェックをさせる
読み取った内容と規程の一覧を下の指示文と一緒にAIに渡し、勘定科目の候補と、規程に合わない可能性がある点を挙げさせます。判断に迷うものは「要確認」として理由を書かせるのがポイントです。AIの出力はあくまで候補として扱います。
差し戻しコメントの下書きを作る
規程に合わない点がある申請には、AIに差し戻しコメントの下書きを作らせます。「何が足りないか」「どうすれば再申請できるか」を具体的に、相手を責めない言い方で書かせると、やり取りの往復が減ります。送る前に経理担当が内容を確認します。
経理担当の確認と承認の流れを決める
AIが「問題なし」とした申請も含め、勘定科目の確定と承認は経理担当が行います。最初の1〜2か月は全件を確認し、AIの指摘の傾向をつかんでから、確認の重点を「要確認」の申請に移していきます。
電子帳簿保存法への対応を専門家に確認する
領収書を画像で保存する場合は、電子帳簿保存法の要件に関わることがあります。保存方法や運用ルールについては、税理士などの専門家や利用するサービスの案内を確認したうえで決めてください。
04そのまま使える指示文
経費申請の勘定科目候補と規程チェック、差し戻しコメントを作る指示文です。{{ }}の部分を自社の内容に置き換えて使ってください。
あなたは経理担当のアシスタントです。以下の経費申請の内容を、社内の経費規程と照らし合わせて確認してください。
# ルール
- 勘定科目は「候補」として示し、確定はしない
- 規程に合わない可能性がある点は、該当する規程の項目を示して理由を書く
- 読み取り内容が不鮮明・不足している場合は推測せず「要確認」とする
- 税務上の判断が必要なものは「経理担当・専門家に確認」と書く
# 出力形式
【勘定科目の候補】第1候補と、迷う場合は第2候補(理由を1行で)
【規程チェック】問題なし / 要確認 / 規程に合わない可能性あり
【指摘事項】該当する場合のみ箇条書き
【差し戻しコメント案】規程に合わない可能性がある場合のみ。相手を責めず、何を追加・修正すれば再申請できるかを具体的に、3〜4文で
---
経費規程:
{{経費規程の一覧}}
申請内容:
申請者:{{申請者}}
日付:{{日付}}
支払先:{{支払先}}
金額:{{金額}}
但し書き・用途:{{用途}}
参加者など:{{参加者}}
05人が確認するポイント
AIは下書きと整理を担当し、判断と最終確認は人が行う設計にしています。
- 勘定科目の確定と申請の承認は経理担当が行い、AIの出力は候補として扱う
- 読み取った日付・金額・支払先が領収書の画像と一致しているか確認する
- 差し戻しコメントは経理担当が内容と言い方を確認してから送る
- 電子帳簿保存法やインボイス制度への対応など、税務・法令に関わる判断は税理士などの専門家に確認する
- 利用する会計ソフト・経費精算サービス・AIサービスのデータの取り扱いを確認する
06効果の測り方
導入前に次の指標を1〜2週間記録しておくと、導入後の変化を比べられます。
| 指標 | 測り方 |
|---|
| 1件あたりの確認時間 | 申請の受付から承認・差し戻しまでの作業時間を経理担当が記録 |
| 差し戻しの往復回数 | 1件の申請が承認されるまでに差し戻した回数を経費精算サービスで確認 |
| 勘定科目の修正件数 | 月次の締めで、後から勘定科目を修正した件数を記録 |
試算例:月200件の経費申請を、入力と確認で1件5分かけて処理している場合、月約17時間かかっています。読み取りとAIのチェック結果を確認する形にして1件2分にできれば、月約7時間になり、約10時間を削減できます。実際の効果は、申請の件数や領収書の状態、規程の複雑さによって変わります。
本資料は、Curioが自社業務や支援の中で扱っている業務テーマをもとに、一般的な構成と手順をまとめたものです。各ツールの機能・料金は変更されることがあるため、導入時に最新の情報をご確認ください。